空港での迷子事件完結編に

空港での迷子事件も完結編に入ります^^;

が、その前に、俳句のことに触れておきましょうっと。

先ず、「俳句」11号は没となりました。

12月号に期待したいところです。

100句入選まで後残すところ1句ですから今年中には達成したいところ。

そしたら年明けには途中でほっぽり出している句集を完成させる作業に入らなければ。

冬場は句集作成にもってこいの時期でもある。

そのために写真も撮り溜めてきた訳で。

その俳句。

アメリカから帰ってからの句会の成績はと言うと。

自ずとさぼりがちで成績も振るわずだったが

こうしてアメリカ紀行の日記を書いて居ると

ふと句が浮かんでくることもある。

ブログを書くという作業は、私にとっては吟行に行っているのと同じことなのかも知れない。

早速、アメリカでの出来事を句にして先生の評価をいただいた。

日本の四季に触れているからこそ出来る俳句だが

異国の地でも出来るものだということをここに記しておこう。

先ず、10月のカリフォルニアは40℃もある日があって、ほんとうに暑かった。

「秋暑し」と言う季語を用いてカリフォルニアという地名を具体的に出して書いてみた。

17文字の中に「秋暑し」で5文字でしょ、「カリフォルニア」で6文字でしょ、

残り、6文字。

接続詞、1字を使ったとしてもあと5文字で自分の感情は直接書かずに事実を書いて仕上げるのである。

しかもそこにポエムがないと俳句にはならない。

簡単そうで難しいということになるのでもある。



次に、「小鳥来る」と言う季語。

小鳥がやってこない日はなかった。

毎朝、庭に出ることから始まった渡米記録。

タイミング良く、マイクさんか妹が静かにコーヒーを淹れてきてくれたのだった。

ポーションタイプのもので私の好きなテイストはモカで甘い香りのするもの。

黙っていてもそれが毎日出てくるのである。

「好きなの選んで、勝手に飲んだらいいのよ」って言うのだけれどそんな暇はない。

バードウォッチングなのだ。

アメリカで何が一番良かったか?って聞かれたら

「マイクさんが淹れてくれたコーヒー」って答えるでしょう^^v



人の人生は、自分でも全く予想の付かないことだとしみじみと感じたことだった。

母亡き後、まだ赤ちゃんだった妹を背に、観よう見真似で弟に塩おにぎりを作り、

裸電球の下で父の帰りを待っていた小学一年生だった私。

あれから何十年の月日を経た今、

異国の地で青い目の義弟にコーヒーを淹れて貰っているのだ。

普段は白衣に身を包んでいる彼でもある。

マイクさん、ありがと!!

妹よ!!あっぱれじゃ!!私の自慢の妹。

コーヒーを啜りながら泪がこぼれた。

勿論、妹たちはそんなこと微塵も知らないことで。

でも、私が泣き虫なのは知っている訳で^^;




さ、「メソメソする為にアメリカに来ている訳じゃないでしょ!」

もう一人の私が言った。



またまた横道にそれてしまって・・^^:

ここからはいよいよ空港での迷子のことを。

チャイニーズの若い女性に声をかけて、

行こうとしている場所が同じであることを確認できてホッとしたのだった。

私たちは歩きながら、彼女が8年間も日本で働いていたことや、

今回の渡米は留学の為であることなどが判った。

へぇ、何か、やりたいことあるみたいだけど、深くは追及しなかった。

日本ではレストランで働いていたと言う。

勿論、私も妹に逢いにきたことを話した。

そうして二人とも無事スーツケースを手にしたのだった。

「楽しい学生生活を!」と彼女に言って別れたのだった。

多分、彼女は国内線の方に向かったものと思われる。



で、私はと言うと、荷物を取って、7を探した。

目の前が7だった、そらそうだ!

・・・10分ほど着陸が遅れたけれどもそこで妹たちと逢えるハズだった・・

居ない・・

ちょっとそこで待ってみた。

うーん、何か、ここじゃないのかも、そんな気持ちになった。

「あちこち動かんと待っているんやぞ!」と、弟の言葉が思い出されたけれども

ちょっと聞いてみようと思いたったのが間違いの元^^;

そこを離れてインフォメーションの人に

e -ティケットの7を指さして、ここへ行きたいと伝えた。

すると、7ではなく、6へ行きなさいと教えてくれた。

6?

変更になったのを機内で聞き逃したのかな・・・^^;

6へ行くと、下に降りなさいと言う。

この時点で私は自分が何階のフロアーにいるのか混乱してゆく。

取りあえず、エレベーターを使ってゴロゴロとスーツケースを引きずって下に降りた。

一階だった。

だって、バスやタクシーが走っているし・・

今度は日本人を探すことに専念した。

居た!三人の女性がベンチに。

すると、この人達は国内線に乗ってきて降りて、バス待ちだと言う。

私がスーツケースを受け取った階は確か、3階であったハズ。

私は誰?どこに居るの?

状態に陥ってしまった^^;

それで今度は1階のインフォメーションの人に聞いてみた。

男女、二人がいらした、わざとそこを選んだ。

すると、何の為にここに来たのか?とか聞かれた。

応対してくださったのは穏やかな感じの方だった。

女性は知らんぷりな表情。

どうやら不審者扱いだな^^;

カリフォルニアには妹が住んでいて逢いにきたこと。

一人旅であって、待合の場所に行けなかったことを伝えた。

電話で連絡を取ろうとしたけれどそれも出来なかったと伝えた。

じゃ、もう一度、ここで電話をしてみなさいと言われた。

勿論、全て英語である。

私が自分のサイホン(アメリカではスマホのことをサイホンと言うらしい)を取り出してコールをして見せた。

芝居だと思われるのが嫌で実際に耳に充ててもらった。

嘘ではないと判って貰えた。

今度は妹の住所を聞かれた。

見ず知らずの人に知らせるのもためらったけれどもここへきて

そんなことも言ってられないので

住所をメモした一枚の紙を彼に見せたのだった。

私の走りガキのメモでもあった。

しかし、目ざといそのインフォメーションの彼は、

住所よりも、住所の書かれた裏のA4サイズ用紙にびっしりと英文で

タイプされた文字を見逃すハズが無かった。

セントレアを発つ時、弟が何気に私に差しだしたものであった。

そこには箇条書きで色々なことが書かれていたのだった。

けれども、「・・・ざけんじゃない!」

だって、以前に私が書いて入選した「エッセイの内容」そものだったのだから。

ただ、違う点と言えば、「私が心臓を病んでいて、今回は妹と逢う為の最後の旅行になるかも知れない」

ということだけであった。

「私のエッセイそのままの内容じゃん」

「何か逢った時、これを見せるように」だと?

「ざけんじゃない!」

「盗作じゃん!!!!!!!!」

と言うのを呑み込んで受け取って、バックの中にしまったのだった。

このごに及んで喧嘩をするのもね^^;

「姉ちゃん、ちょっとタバコ吸ってきてもええかぁ?」って席を立って行った弟だった。



ところがこの箇条書きが功を奏したのです。

読み終わった彼は幾分紅潮した顔で、こう言ったのだった。

「この電話を使って電話をかけなさい」と。

目の前には黒電話が。

いきなり出されても、いきなりNOをプッシュしてもいいものかためらっていると

「さっきのテレホンナンバーを見せなさい」と言う。

マイクさんのサイホンNOを見せるのはやはりね・・とは思ったけれども

ここへきて迷っている訳にもいかないので仕方なく見せた。

マイクさん、知らないテレホンNOからの着信で躊躇っていたようだけれども

「お姉さんかも!」て言うので慌てて出たとのこと。

インホメーションの彼は私の時とは違ってかなりの早口英語で話し始めて(普通のスピード、多分^^;)

すぐに私に代わってくれた。

「sorry!, sorry,sorry!!」それしか言えない私^^;

「No problem!!No problem!!」とマイクさん。

「お姉さん、そこで待っているのよ、判った?動かないのよ!!」と妹。

あはは~、迷子の迷子の子猫ちゃん、もとい、子豚ちゃんだな^^v

「はい、もう動きません」



受話器を返してふと彼の顔をみると紅潮していた。

怒っているのかと・・。

さらに泪ぐんでいたようにも見えた。

・・・?

そして、今まで座っていた椅子を私に勧めてくださった。

さっきまで冷静な彼だったのに、どうしたのかしらん。

あ、そうかぁ~病身の私であることを知ったので気遣ってくれているのだ。

日本に居るときは誰もmakoが病人だとは思ってくれないけどネ^^v

せっかくだからと座ろうとしたら、まぁ、、、、椅子の高いこと^^;

ご遠慮申し上げた。

隣の女性も苦笑い。

まだマイクさんたちは来ない。

すると、彼は何を思ったか、自分のサイホンを私に見せてくれたのだった。

待ち受け画面には日本人そのものの顔立ちのイケメンさんの男性のお顔。

「これは私の息子で今、日本に住んでいる」

「26歳になる」とおっしゃった。

また泪ぐんでいらっしゃる。

人生、色々・・・。



弟が私の為に書いた箇条書きのもの。

それは紛れもなく、「私の入選エッセイ」そのもなのだとあれほど腹立たしく思っていたのに、

まさかこんな所で役に立つとは。

役にたって「しまった」、そう、「しまった」のだ。

と、言うことは、私の書いたエッセイは迷子の私を救い、

見ず知らずのアメリカ人男性をも泣かすことになった訳で。

それもそのエッセイは今から10年も前に遡ること。

しかし、一つだけ弟を誉めてしんぜよう!

恐らく、この「箇条書きが役にたつであろう」と推定していたことだった。

にゃろめ、こう言うの兄弟愛って言うのかい^^?



写真を見てなんて言っていいのか判らなくて

「He's a nice man!」

つい出てしまったのがこの言葉だった。

まさか、「He's a イケメン」とも言えないしね^^;

まだ現れない妹たち。

ふと見ると、また泪ぐんでカウンターに目を落としていらっしゃるのだった。

そうこうしながらも私の目は妹達がどこから現れるのかと彷徨っていたのでした。



ついに・・・妹達を発見!!

ここからは、一世一代の役者に変身したmakoなのでした。

つづく^^。

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by kondoumako | 2015-11-18 08:47

妹とラグーナビーチにて


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